結構な腕前で!
「……それで? 首尾はどうでした?」

 盗賊の首魁のようなセリフを吐き、せとかが皆を見回す。

「上々……かな。ま、思った通りというか」

「ふむ。てことは、びーちゃんだけでは穴は閉じなかった、というわけですか」

「ああ。でも根付きは良かったように思うな」

「そうですわね。あそこまですぐに根を張ることも、そうないと思いますわ」

 せとみに続き、由梨花が口を挟む。

「植えてすぐに穴のほうへ、ぐーっと根が伸びていきましたもの。生き生きしてましたしね」

「ほぅ。真行寺さんが言うのであれば、間違いはないでしょう。やはりあの穴が魔の出入り口ですね。根がどんどん伸びて、穴を塞いでくれればいいんですが」

「どうかしらねぇ。びーちゃんの根は、下には伸びるけど横には伸びませんから」

「ま、明日になったらまた育ってるかもしれませんし。とりあえず、僕と南野さんの出番は明日ですね」

 せとかが言い、茶室に居並ぶ面々を見た。

「明日は皆、部室で待機をお願いしますよ。危険を察知した魔が大挙して押し寄せてくるかもしれません」

「え、二人だけで穴に行く気?」

 はるみが驚いて顔を上げた。

「後方支援が必要じゃない? 力を放出する前に、魔に襲われる可能性だってあるし。第一、上手く閉じられたって、その後あんたたちがどうなるかわからないじゃない」

 さらっと恐ろしいことを言う。
 ごきゅん、と萌実の喉が鳴った。

「そこはまぁ……やってみないとわかりませんが。多分死ぬようなことはないと思います。元々一人の力で対応できるはずですから。なので、はるみたちはこっちに漏れた魔の対応をお願いします。実質、戦闘要員はせとみだけですし、魔が逃げ出したら、こっちのほうがヤバいです」
< 343 / 397 >

この作品をシェア

pagetop