こんな私でもいいですか?
きっかけ
☆☆☆

いちごミルクを啜ると、ふんわりとした甘みが味覚を通じてくる。


その甘みが消えないうちに、メロンパンにかじりついた。

・・
「あ〜あ、そよったら、女子力の欠片もないね」


私(心屋 そよ)の親友、檜垣 優がキャンディを舐めながら呟く。


「そうかな?」

「あ〜、もういや。いま口からメロンパン出たよ」

「嘘!?」

「ほんと。」


優はそういうとスマホをいじりはじめた。


私もスマホでゲームを始める。

私たちは高校一年生。


クラスには大学受験をする人、専門学校を目指す人、就職する人、と様々だ。


私は家のイタリアン料理店を継ぐことになっているので、高校を卒業したらすぐ、親に弟子入りするつもりだ。


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