花岡4姉妹の恋愛日記
「ところで…」


あたしがじゃあねと愛美に言おうとしたとき、愛美は足を止めて言った。


「私、あの4人がいる前で1人だけ手あげるのやなんだよね…


お願い!副でもいいから一緒に立候補してくれない!?」


パンっと目の前で手を合わせる愛美。


えー…めんどくさい。


「気が向いたらね。」


必死な愛美に「やだ」とは言えず、曖昧に返しておく。


「じゃあなんとか気向かせといて!」


「うーん」


絶対無理。


テキトーに返す。


バイバイと言って愛美は角を曲がった。


私も左へ曲がる。
< 70 / 111 >

この作品をシェア

pagetop