恋する乙男~始めての恋心~

合コンで・・

「今日、合コンだー」

『そうだね。美香楽しみに
 してたもんね』

正直、自分は楽しみに待っていた
訳ではないけど、断る訳にも
いかない。

      ~放課後~


「そろそろ来るよ、三咲」

『うん』

何故か緊張してきた。

「ごめん。ちょっと遅れちゃったよね」

声のした方を見ると、顔馴染みの人
が立っていた。

「三咲ちゃん、三咲ちゃん、だよね!?」

『東悟・・くん、なんでここに
 いるの?』

三咲は驚いた。居るはずもない人
が、目の前にいるのだから。

「最近引っ越してきたんだー
 またよろしくな」

『うん・・』

又吉東悟。中学が同じで、付き合って
いたのだか、家の事情で引っ越して
しまい、音信不通になってしまった。


それからは、時間があっという間に
過ぎていった。

「三咲ちゃんの家どこ?」

『あっちを曲がった所』

「一緒だ!送って行くよ」

そう、東悟が行った瞬間聞き覚え
のある声がした。

「人の女に触んじゃねぇ」

涼だ。どうしてここにいるの?

「帰るぞ」

そう言うと、強引に三咲の
腕を引っ張った。
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