友達のままで
出会い
 「おぃ!UNOしようや!UNO!!」
 「え~?!なんなん?UNOって!知らんわ!」
 「オマエ なんで知らんねん~!」


今日も いつもの様に、たくさんの男の子たちが 我が家に集まっている。
我が家・・・と言っても、この家には 私一人しか住んでいない。
2階建ての1軒家。


”西本が1軒家で一人暮らし”


そんな噂は、瞬く間に広がり、アッと言う間に同じ中学の男子のたまり場になっていた。


みんな昼間は違う高校に通い・・・夜になり集まっては、
トランプをしたりテレクラに電話をして受話器の向こうの男性をからかったり、
時にはAV鑑賞。

集まる男の子たちは中学時代 人気のあった男子ばかりだったので
時々、女の子が来ることもあった。





この家の主、西本 桜。

中学時代 不登校。
現在、隣町の女子高に通う 女子高生。

なんで不登校児が進学出来てるのか?って?

やれば出来る子だから(笑)

・・・・って、おバカで有名な女子高だけどね。

彼氏??

いない!いない!

いや・・・・出来ない!できない!

馬鹿な上にブスですからっ!

ココに来てる男の子たち??

あぁーー全然 そんな感覚じゃないの。

ほんま 友達って感じやし!

ウチも女子と居るより 男子の中のが落ち着くからぁ~

向こうも、私の事「女の子」だとは思ってないよ?

じゃなきゃ 男の中で 女1人で遊んでけないよね??

この子たちが集まるようになってから

ほんと 毎日 毎日 楽しくてっ!


でもね、みんな門限には帰っちゃうんだよ。

もっと 遊んでたいのに。



誰も居なくなった1軒家に1人残されるのが


怖くて寂しかったんだ。。。。。。




< 1 / 5 >

この作品をシェア

pagetop