妹の恋人[完]
大学1年
4月に入り、入学式も無事に終わり。

大学の授業も思っていたよりもずっと楽しくて、取れるだけ全部選択しちゃったりしてやる気だけは十分。

選んだ選択教科が偶然にもほとんど同じだったアツシとは、当然ながら一緒に行動することが多くなった。

月曜日から金曜日までかなり授業が入っていたので、バイトは続けていたものの平日は週に3回夕方からと、土日に入れる位で。

それも、用事があったりすると削ったりしていたので、なかなか多忙な毎日だった。

アツシはバイトはせずに誘われたサッカーサークルとかに所属して授業が終わればボールを追いかける毎日で。

俺も誘われたけど、同じボールを追いかけるならバスケットがいいと思いつつ、左手の怪我を理由に運動は断っていた。

本当はもう怪我の具合も良くてバスケットだって無理しなければ大丈夫だって言われているんだけど。

なんとなく、サークルに参加する気にもなれなくて。
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