妹の恋人[完]
久々のデートでもあるし、俺もちょっと浮かれ気味で。

頭の中は、カヨちゃんへのクリスマスプレゼントのことばかりで。

毎年家族で過ごしていたクリスマスも、今年はカヨちゃんと過ごすことにした。

カナコはすごく怒っていたけど、ちゃんとサンタとして25日にプレゼントを用意する約束を取り付けられた。


大学も小学校も冬休みに入り。

予定のない日はバイト三昧の俺だったけど、クリスマスイブは朝から出かける準備をしていた。

俺より早くから我が家へ来ていた隣のハナちゃんとハナちゃんのお母さんは、カナコと母さんと4人で台所で盛り上がり、今日のパーティーの料理を作っていて。

今年は父さんもハナちゃんのお父さんも早く帰宅できるとかで、夜に皆でパーティーをするんだとか。

「コウヘイ君がいないなんて、さみしい」

最近、急に背が伸びて大人びてきたハナちゃん。

かわいい事を言いながら、小さなプレゼントを俺に渡してくれた。

「メリークリスマス!」

「ハナちゃん、ありがとう」
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