妹の恋人[完]
新学期も始まって。
カナコも小学3年生になり、毎日楽しそうに学校へ通っているようだった。
朝からカナコよりも先に家を出て、遅い時は家に着くころにはカナコは待ちくたびれて寝ていることもあった。
勉強もなんとかついていくために毎日必死で。
なんだか毎日時間に追われる日々を過ごしていた俺なんだけど。
いつものように朝練のために早く家を出て、自転車を飛ばす。
1年生は先輩よりも早く行って準備をしておかなければならない。
早く行くことは全く苦じゃないし、車の通りも少ない朝早い時間は、自転車がとても気持ちがいいんだ。
「今日も頑張ろう」
いつも皆よりもさらに早く出てきているので部室へ着くのも一番で。
先輩から預かっている鍵で部室を開けるのもおれの役目になっていた。
部室に荷物を置き体育館へ行くと、静かなはずの体育館からボールの音がする。
誰?
そっと扉を開ける。
「高橋ワタル・・・」
一人、体育館で練習をしていたのは、同じ1年の高橋ワタルだった。
入学式の日、部室で俺を睨みつけてから一度も口をきいていない高橋ワタル。
クラスはD組で中学の時はバスケット部にいたらしいけど、名前は聞いたことがないので試合では俺の中学と当たったことがないんだと思う。
カナコも小学3年生になり、毎日楽しそうに学校へ通っているようだった。
朝からカナコよりも先に家を出て、遅い時は家に着くころにはカナコは待ちくたびれて寝ていることもあった。
勉強もなんとかついていくために毎日必死で。
なんだか毎日時間に追われる日々を過ごしていた俺なんだけど。
いつものように朝練のために早く家を出て、自転車を飛ばす。
1年生は先輩よりも早く行って準備をしておかなければならない。
早く行くことは全く苦じゃないし、車の通りも少ない朝早い時間は、自転車がとても気持ちがいいんだ。
「今日も頑張ろう」
いつも皆よりもさらに早く出てきているので部室へ着くのも一番で。
先輩から預かっている鍵で部室を開けるのもおれの役目になっていた。
部室に荷物を置き体育館へ行くと、静かなはずの体育館からボールの音がする。
誰?
そっと扉を開ける。
「高橋ワタル・・・」
一人、体育館で練習をしていたのは、同じ1年の高橋ワタルだった。
入学式の日、部室で俺を睨みつけてから一度も口をきいていない高橋ワタル。
クラスはD組で中学の時はバスケット部にいたらしいけど、名前は聞いたことがないので試合では俺の中学と当たったことがないんだと思う。