僕の恋人
通じない~大成サイド~
由依が1人で相原先生の家に行くと言った時から、俺は嫌な予感がしていたんだ。


1人で行かない方がいい。


いくら馴れた場所だとしても、そこには危険が潜んでいる。


美咲が公園で誘拐されたように、俺たちの周りは危険でいっぱいだ。


だから俺はこっそりと由依の後をつけて来たんだ。


相原先生の家は小さなアパートの一室で、あの中に美咲がいるのなら周囲の人間が気が付いてもいいはずだと感じられた。


相原先生が犯人ではないか、あるいは美咲は声も出せない状況にいるんだろう。


俺は由依と相原先生の部屋のドアが見える場所でそう考えていた。


隣には広い空地があり、草が高く生えている。


照りつける太陽がジリジリと熱い。


早くなにかアクションが起きてくれと願いたい気分だ。


その時だった。


願いが通じたかのように相原先生の部屋のドアが開いた。


俺は思わず身構えた。
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