夜空の星は月とともに瞬く


京斗も熱くなっている。



『…私は、別の土地でやり直すことを決めました。だから、今までのことは忘れてください。ありがとうございました。』



教室内がシーンと静まり返る中、理帆だけが淡々と喋る。



「ということだ。明日からは浦河がいないが、みんな気を落とさずに勉強に励め。これで今日のSHRは終わりだ。学級委員!!」



「…き、気をつけっ!!礼!!」



ありがとうございました!!!



みんなと共に頭を下げ、ありがとうございましたと静かに笑う。


さんざん迷惑かけてごめんね。


そう、心の中で呟きながら。




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