3週間片思い
「私、たかちゃんのこと…「ダメだよ」

なぜか…なぜか勢いで言いそうになって、止められた時にハッとなった。

多分、たかちゃんは私の気持ちに気が付いてる。

「松山」

「良いじゃないですか、6歳差ですよ?」


もう自棄になってる。

「松山」

「たかちゃんはずるい」


「松山」


強く呼ばれて黙る。
これ以上言ったらまた、喋れなくなるかもしれない。それでも…それでも伝えたかったのに…

「っ、なんで?言わせてよ。返事とかいらないから」


「松山。卒業しても、その気持ちのままだったら会いに来て?」



え、それって


「その時になったら、伝えてもいいの?」


「俺は待たないかもよ?」


「でも、いいんでしょ?」


「俺のこと忘れてるかもな」


「私、ちゃんと覚えてるから」


たかちゃんが人差し指を私の唇の前で立てた。その時のたかちゃんは、今までに見たことのないくらい…優しい笑顔だった。







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