死にたがりのブルー

「希帆、お前早川なんかと友達だったっけ？」




意外な人物の登場に、さすがの瞬も驚いているようで。




あ、今なら逃げれそう！





肩を抱く力が少し弱まった瞬間、私が逃走するより先に動いたのは早川くんだった。






「悪いけど、触らないでもらっていい？」






ぐいっと引かれた手。




予想外の出来事に足がもつれ、そのままぽすん、と早川くんの胸の中に収まってしまう私。




「わ、ごめ…！」




「いいから」