副社長のイジワルな溺愛

 私の家を出て、タクシーで彼の自宅へ。
 すぐに支度を済ませるからと言われて、リビングで彼を待った。

 黒い硝子のテーブルの上に、数日分と思われる郵便物が置かれている。
 一流百貨店の外商からの案内が届いていたり、建築業関連から届いた親展の封筒も。

 ――御門慧様、か。
 本当にあの副社長と一緒にいるんだなぁ。
 告白されたり、キスをされたり、こうして自宅に入れてもらったり……。
 昨日は、私の家に泊まったりして。

 今までこんなに好きになった人がいなかったから、彼の何もかもを受け入れたくなる。
 副社長はいつもちょっと意地悪だったりするけど、それでも許せてしまうのは好きだからだろうなぁ。


< 290 / 386 >

この作品をシェア

pagetop