副社長のイジワルな溺愛


 ――月曜。
 午前の便で発った彼が乗った飛行機は、今どのあたりを飛んでいるのかと想いを馳せる。


 会社の自席で金曜の夜から今朝までの一連の出来事を思い出してしまうけど、前のように浮かれる気にはなれなかった。


 最長二ヶ月も会えないなんて、つらすぎる。
 元々は、彼がいない毎日が当たり前だったのに……後戻りなんてできないほど、彼の愛を十分に注がれてしまった。


 「茉夏を焼き付けておくから」と言って、私をじっと見つめてくる彼の魅惑的な瞳が忘れられない。
 「俺を忘れたら、どうなるか分かってるよな?」って意地悪な笑みを浮かべ、最奥まで愛してくれた。



 ……どうしよう。もう、会いたい。
 あんなにキスをしたのに。とろけてしまうほど、愛されたのに。


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