副社長のイジワルな溺愛

 何度も優しくキスをして。
 触れられるたびに震える身体をあやすように、彼は髪を撫で、私を見つめて微笑む。

 副社長は私の髪をひと束すくってキスをして枕に流すと、耳や首筋、鎖骨や肩、指先にも唇を寄せてくれた。



「大丈夫だよ。優しく抱くから」


 頼りない月明かりが照らすベッドの上で、誰にも許さなかった私だけの秘密を彼に明かす。

 やわらかな唇と指先で躍らされ、均整のとれた彼の身体に心を焦がす。


「好き――」

 繋がった想いは涙となって零れ、視界が揺れるたびに、副社長の香りがほんのり感じられるシーツにたくさんの皺をつけた。




「寂しくないように」

 ひとつになったまま、彼は私を見下ろしてキスを落とした。


「泣かないように」

 もう一度重ねられた唇は、しっとりと離れる。


「会いたくなったら思い出せ」

 より深く想いを交わすように長く重ねられ、再び身体が揺らされて――。


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