深夜零時の呪い~止まらない負の連鎖~
「あの、さ泊まる分にはいいんだけど
なんなら恢斗も泊まっていかない?
2人より3人の方が…」
異性を家に泊めるなんて
本来なら抵抗ありすぎだけれど
呪いが降り掛かっている今
恢斗をひとりにさせるのは
柚姫を失った時のように
恢斗も失ってしまいそうで怖い。
だけど恢斗は整った眉を動かすこと無く
「いえ、私は大丈夫ですよ」
そう言って階段を降りていってしまう。
「恢斗…なら、絶対死なないで。
ほんとにほんとに気をつけてね?」
もう友達を死なせたくない。
「てか、俺は泊まる事確定なのな…」
智弘が横槍を入れてくるので
「めっ迷惑だよね、ごめんね!でも私自身もひとりは寂しいし…その…」
湯気が顔から吹き出しそうになりながら
恥ずかしさにもじもじしながら
智弘へ返事をした。