深夜零時の呪い~止まらない負の連鎖~
断末魔が空気を震撼させた。
途端に笑みが混じっていた
皆の表情は驚きと恐怖に
一瞬で塗り替えられる。
まるで、喉を切り裂かんばかりの
大絶叫。
「いったい、なにがっ……」
声がしたのは警察官がいるトンネルの前。
恢斗へと向けられていた顔を
トンネルへと移動させる。
「…っ!?」
隣で智弘が小さく息を呑んだ。
人が、倒れている。
真ん中で道を塞いでいた警察官が
うつ伏せに倒れていた。
いや、うつ伏せかどうかなんてわからない。
…だってその人は
首と四肢がばらばらになっていて
胴体しかなかったから。