見えない・・心

···家族


叶夢は、小学校生活を
楽しんでいた。

淕や榎音に似た叶夢は、
顔もさることながら
性格も穏やかで
みんなから人気ものだった。

夢音もそんなお兄ちゃんが
大好きで、叶夢が帰ってくると
そばから、離れずにいた。

叶夢も夢音が可愛くて
たまらずにいた。

榎音は、仕事を辞めて
家に入り
淕や子供達を待つ生活を送っていた。

淕は、涼の事を考えて
涼やかすみ夫婦のいるマンションで
暮らすことにした。

そんな淕の気持ちを
榎音や涼、かすみは
うれしく思っていた。


理人夫婦も
良く遊びに来ていた。

蛍も妊娠しているし
看護師の資格をもっている
榎音のそばにいることは、
安心だった。


「ただいま」
「「おかえりなさい」」
「蛍さん、いらっしゃい。
榎音、ただいま。
子供達は?」
「叶夢と夢音は、里々羽ちゃんと
公園に行ってるの。」
「お義父さん、お邪魔しています。」
「ゆっくりしていって。」
と、話していると
子供達が帰ってきて
「「「あっ、パパだ。お父さん、おじ様。」」」
「お帰り」「手を洗って来なさい。」
「お帰りなさい」
その日は、理人夫婦と里々羽
淕、榎音、叶夢と夢音、七人で食事をした。
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