見えない・・心

···連れでなく主人な


「まったく、俺がそばにいないと
直ぐにナンパされる」
「ちゃんと、連れがいます。
と、言ったよ。」
「連れでなくて、主人がいます。だろ?」
「・・そっ、そうなんだけど。」
籍をいれてからは
そんなに経ってないが
知り合ってからは
長い年月が過ぎているだが
俺が絡むと、いつまでたっても
榎音は幼くなる。

そんな榎音が、可愛くて愛おしい。

俺の手の中で、
榎音が手をギュッとするから
「うん?」
と、榎音を見ると
「これからは、ちゃんと
主人と来ております、と言うよ。」
と、照れながら言う・・

俺は、空いている方の手を
榎音の背中に回して
抱き締めた。
「ああ、頼むよ。
俺の可愛い、奥さん」
「もっ、淕!外だよ、外。」
「外では、ダメか?
なら、続きは帰宅後な。」
と、言うと
「なっ・・バ‥‥カ‥‥」

そんな二人を
カフェのお客さんや
二人の男性もみていて

すご~い、カップル、嫌、夫婦?

イケメンでダンディーと美人

若さがあっても、全てに負けてる
美しい人には、いるよな?

いいな、あんな旦那さん欲しい
と、口々に・・・・
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