見えない・・心

···ご挨拶


翌日、パパに
「パパ!」
「おはよう、榎音。」
「うん、あっ、おはよう。」
「あはは、どうした?」
「あっ、えっと、あのね。
あのね、会って欲しい人が
いるの。パパの都合を教えて欲しいの」
「会って欲しい人?」
「うん、だめ?」
「いや、びっくりしただけだ。
また、予定をみて連絡する。
じゃ、パパいくよ。」
「うん、お願いします。
行ってらしゃい。」
パパは、私の頭を撫でながら
仕事にでかけた。

それから、家の事を・・
洗濯‥そうじ‥‥

“ピンポーン”
「榎音!かのんっ・・おはよう」
「えっ、かすみちゃん‥おはよう
ど、どうしたの?」
「う~ん?榎音の顔を見に来た。」
「‥‥‥‥えっ‥‥」
「アハハ!淕から連絡あってるんでしょ。
榎音、幸せ?」
「うん。かすみちゃんに直ぐに
報告しなくてごめんなさい。」
「まあ、少し寂しかったけど
私は、榎音が幸せなら
それでいいの。
で?兄さんに話したの?」
「うん、ありがとう。
パパには、会って欲しい人がいる
とだけ。
予定をみて、連絡してくれるみたい。」
「そうなんだね。
その時は、かすみちゃんもいるからね」
「ほんと?心強い。」
「あ~だけど、佑斗・・どうするかな?」
と、かすみちゃんが真剣に言うから
私は、可笑しくなって笑った。
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