見えない・・心

···倒れる


パパから連絡があって
「日曜日は家にいるから、そのときに。」
と。
だから、今週末の日曜日の午後に
家で会うことになった。

淕に連絡して話すと
私が、凄く緊張しているのを
淕は、笑っていた。

だって、パパに男性を紹介したこと
なんかないし‥‥‥
パパは、どんな顔をするのだろう?

研修の間は、佑斗君やかすみちゃんに
沢山お世話になった。

新藤先生や新藤師長の姪娘さんだと、
やっかみを言う人もいたが
私は、一生懸命やるだけだった。

今、淕は淕の勤める大学の姉妹校に
出張していて土曜日の夜には
帰宅予定。
明日の・・夜・・


その日、病院の研修が終わり
駅にむかっていると
「榎音!」
と、呼ばれ・・・振り向くと・・
「‥‥‥‥まさ‥‥と‥?!‥」
理人が、立っていた。

理人は、やつれている?
痩せて、目の下も黒くて・・・
「か‥‥のんっ‥‥」
と、呼ぶと
理人の体は、グラッと。
「まさ・・とっ!!」
思わず、理人の身体を支え
私は、直ぐにかすみちゃんに
連絡した。

かすみちゃんは、タクシーで
病院に運ぶように言ってくれたから
私は、病院へ。


理人は、
何日も寝てない、食べてないらしく
脱水症状
そしてアルコールの
異常摂取もあるようだ。
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