見えない・・心
4☆☆勝手な想いと経験

···榎音



私に彼氏ができて
一番ホッとして、喜んでくれたのは、
かすみちゃんだった・・・

「あのね、かすみちゃんと佑斗君
私・・私に彼氏が出来たの?」
「「えっ、今なんて?」」
「だから!」
「いらない、必要ない。」
と、佑斗君。
「もう、佑斗は、だまっていて。
本当なの?榎音?」
「ごめんね、佑斗君。
でも、本当だよ。」
「「どんな、人?・やつ?」」
「うふふっ、
同級生で、教育学部に在籍してるの。
大学に入ってから直ぐに
告白されたのだけど
友達から始めてもらって
昨日のクリスマスの日に
改めて気持ちを伝えてもらって
やっと返事が出来たの。」
と、言った。

かすみちゃんは、
キャーキャー、言っていたが
佑斗君は、
「彼氏なんて、要らない
榎音は、俺達とずっと一緒にいたら
いいんだ。」
と、ブツブツ。
「うふふっ、ありがとう。
でもね、佑斗君、ゆっくり
進んで行けたらいいなあ
と、思っているの。」
と、言うと
「いいのよ、それで。
榎音、ゆっくり進みなさい。
だけど、かすみちゃんは、
凄く嬉しいわ。
ああ、佑斗の言葉なんか、
気にしなくていいからね。」
「うん、ありがとう。
佑斗君、心配ばかりかけてごめんね。
頑張ってみるから、みていてね。」
「いいか、榎音。
無理しなくていいんだからな。
嫌なら、直ぐに別れたらいい。」
「もう、佑斗は。」
「くすくすっ、はい。」
この二人は、いつも私の味方だ。
本当に大好き。

「ただいま、榎音。
ここに、いるんだろ?」
「あっ、パパだ。
いるよ。パパ、お帰りなさい。
かすみちゃん、佑斗君
今の話は秘密ね。
お家に帰ります。」
「「はいはい・わかった」」
その言葉を聞きながら
玄関へと急いだ。
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