見えない・・心

···出会い


なぜ、こんなに
かすみちゃんと佑斗君が
私の恋愛を心配するかっていうと

中学の二年生になり
自分の将来の進む道を
どちらかにしたいのか悩んでいた。

パパみたいな、弁護士か?
かすみちゃんみたいに看護士か?

今の成績でも十分だが
上のランクの高校を狙う方が
良いのでは、ないかと考えて
かすみちゃんに相談した。

当時、塾に通っていたが
色んな人から声をかけられたり
校区外の人達もドンドン増え来て

同じ塾の子達に
『男狙いにきているとか』
『あなたがいたら勉強できない』
『真面目にやらないなら
やめたら』
毎回色んな事を言われて
辞めることにした。

すると、かすみちゃんが
自分の同級生に
「勉強を教えるのが上手な人がいるから
頼んでみるよ。」
と、言ってくれた。

その人が週三日の
家庭教師をしてくれることになった。

「榎音、こちらは私の友達で
大学で教授をしている
高城 淕さんよ。
淕、姪の荒垣 榎音。
宜しくね。」

「榎音です。
宜しくお願いします。」
と、言うと
高城先生も
「高城です、宜しく。」
と、答えくれた。

これが、高城 淕先生との
出会いだった。
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