誰も知らない彼女
雪がついたのだろう、その人物の肩に白いなにかが映っており、傘を持つ手が見えた。
外では雪が降っていることを想像させられる。
だが、モニターに映った人物が視界に入った瞬間、ふっと幹恵の言葉が頭をよぎった。
『そして、もうひとりの無愛想な男はね、高島さんにくっついてしゃべってた子の片想い相手だったらしいわ』
死ぬ前の幹恵の言葉だ。
幹恵の言っていた『無愛想な男』というのは畠さんのことだ。
そして、その人に片想いしていた子はネネ。
モニターに映っていたのはネネだったのだ。
ネネの姿が見えたと同時に怒りが込みあげてきた。
なぜなのかはよくわからないが、体が自然と動いていた。
なんと私はインターホンの送話口に向かって怒鳴りつけていたのだ。
「来るなよ‼︎」
『えっ……』
私が怒鳴ると予想していなかったためか、呆然とするネネ。
誰に対しても怒らなかった私が今、インターホンの送話口でネネに怒っている。
事情を知らない人から見ればまったくわからない展開だろう。
でも、操り人形のようになってしまった自分の体を止めることはできなかった。
「なんで来るのよ! なんであのことを私に黙ってたの⁉︎」
『あ、あのことって……』
「ある人に片想いしてて、その片想い相手が畠さんだってことよ!」
『……っ!』
外では雪が降っていることを想像させられる。
だが、モニターに映った人物が視界に入った瞬間、ふっと幹恵の言葉が頭をよぎった。
『そして、もうひとりの無愛想な男はね、高島さんにくっついてしゃべってた子の片想い相手だったらしいわ』
死ぬ前の幹恵の言葉だ。
幹恵の言っていた『無愛想な男』というのは畠さんのことだ。
そして、その人に片想いしていた子はネネ。
モニターに映っていたのはネネだったのだ。
ネネの姿が見えたと同時に怒りが込みあげてきた。
なぜなのかはよくわからないが、体が自然と動いていた。
なんと私はインターホンの送話口に向かって怒鳴りつけていたのだ。
「来るなよ‼︎」
『えっ……』
私が怒鳴ると予想していなかったためか、呆然とするネネ。
誰に対しても怒らなかった私が今、インターホンの送話口でネネに怒っている。
事情を知らない人から見ればまったくわからない展開だろう。
でも、操り人形のようになってしまった自分の体を止めることはできなかった。
「なんで来るのよ! なんであのことを私に黙ってたの⁉︎」
『あ、あのことって……』
「ある人に片想いしてて、その片想い相手が畠さんだってことよ!」
『……っ!』