あずゆづ。

「!」


ふと、ゆづくんと目が合った。


「あ……」


や、やばい、どんな顔したらいいかわかんない……!!


「~……っ!!」


たまらずゆづくんから目を逸らした私。

……あ、今の逸らし方はダメだったかも。

ゆづくんに絶対変に思われた。


なんでいつもこう、バカなの私は~!!!


「席に着けー、テスト始めるぞ」


頭を抱えていたとき、ちょうど先生が教室に入ってきてテストを配り始めた。

私は急いで教科書を仕舞い、

ほっぺを軽く叩いた。


しゅ、集中しなきゃ…!!



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