過保護な騎士団長の絶対愛
冷たい何かが頬に触れ、つっと横に伝って流れていく。これは涙だろうか、自分は泣いているのだろうか、と夢見心地のおぼろげな意識の中で思っていると、また頬に冷たい雫が伝う。
「……ん」
薄っすらと瞳を開けると、変わらない現実が目に入る。
いつの間にか眠ってしまったようだ。ララの頬に天井から漏れ出た冷たい雫がポツポツと滴っていた。ふと、胸元を見ると、ガイルに無理やり刻印された赤い痕が目に入って、あの時のおぞましい感覚が蘇る。
いや! 考えちゃだめ! 思い出しちゃだめ――!
ララはさっと身を守るように身体を掻き抱いた。
窓もなく、鉄の塊のような南京錠がかかっているからか見張りがどこにもいない。ララはゆっくりと身体を起こして立ち上がると、身体の節々に痛みが走った。眠っている間に誰かが持ってきたのだろうか、すっかり冷めきってしまったスープとパンが格子から手を伸ばせば届くところに置かれている。
これじゃまるで囚人みたい――。
これだけ厳重に監禁されてしまっては、逃げ出す方法すら思いつかない。
「う……うぅ」
ララは自分の置かれている状況に堪えきれなくなった感情を嗚咽で漏らした。
「……ん」
薄っすらと瞳を開けると、変わらない現実が目に入る。
いつの間にか眠ってしまったようだ。ララの頬に天井から漏れ出た冷たい雫がポツポツと滴っていた。ふと、胸元を見ると、ガイルに無理やり刻印された赤い痕が目に入って、あの時のおぞましい感覚が蘇る。
いや! 考えちゃだめ! 思い出しちゃだめ――!
ララはさっと身を守るように身体を掻き抱いた。
窓もなく、鉄の塊のような南京錠がかかっているからか見張りがどこにもいない。ララはゆっくりと身体を起こして立ち上がると、身体の節々に痛みが走った。眠っている間に誰かが持ってきたのだろうか、すっかり冷めきってしまったスープとパンが格子から手を伸ばせば届くところに置かれている。
これじゃまるで囚人みたい――。
これだけ厳重に監禁されてしまっては、逃げ出す方法すら思いつかない。
「う……うぅ」
ララは自分の置かれている状況に堪えきれなくなった感情を嗚咽で漏らした。