原始人よ、こんにちは。
迫り来る恐怖
「えっ、な、なに。ちょっと、私なんか悪いことした?」
陽子は恐怖におののく。
「☆%#/○△□♪‼︎」
奴らはわけの分からない言葉を話している。
いや、陽子が理解できないだけなのである。
今はこの人達に逆らわないほうがいいと思った陽子は両手を挙げて降参しますという態度をとる。
それでも、奴らには理解できないようで。
槍を陽子に向けて1歩1歩近づいてくる。
「ごめんなさい、ごめんなさい‼︎ 私は怪しいものじゃありません。気がついたらここに来ちゃって」
一生懸命説明するが、奴らには分かるわけもなく。さらに近づき、槍が陽子を囲む。
「ひぃぇぇぇぇぇ、もう、誰か助けてえー‼︎‼︎」
咄嗟に陽子は思った。今はないけど状況が悪くなった時日本人は土下座をする。そうだ、土下座をしてみよう。
いきなり陽子はその場に土下座をして奴らに謝る。
「いきなり驚かせてしまってごめんなさい。私は怪しいものではないので命だけは助けて下さい。なんでもしますからお願いします」
何度も頭を下げ丁寧に謝る。