甘きゅん恋愛のすすめ
風花 side
「そーらくん」
少し開けた部屋の窓の外から、甘えるような女の子の可愛いらしい声が聞こえる。
ーーー空くんの名前、呼んでる。
チラッと外を見ると、制服姿の男女の姿。
女の子が男の子の腕に手を絡めている、その姿は紛れもなく昨日空くんに告白していた女の子と、空くんだった。
さっそく一緒に登校か。
あたしがどうしても手に入れることができなかった恋人としての空くんの隣を、あの子は簡単に手に入れたんだ。
ーーー自分は気持ちすら伝えられてないのに、それを棚に上げて。
そう思うと、胸が締め付けられた。