甘きゅん恋愛のすすめ
本を返却口の図書委員に渡している長澤くんをチラッと見る。
窓から差し込む日の光が長澤くんの金髪を輝かせてる。
周りにはいない、金髪。
日本人は持ち合わせない色。
「ーーー綺麗ーーー」
長澤くんの動きがぴたりと止まり、あたしは慌てて口を抑える。
あ、あたし思ってたこと声に出て……。
「……本当に綺麗だと思う?」
「え?」
「正しく生まれたんじゃないとしても、綺麗だと思える?」
そう言ってあたしを見る長澤くんの目は、笑っていなくて。
あたしは何も言えずに長澤くんを見た。