甘きゅん恋愛のすすめ
「え、あ、さ、佐々木くん」
「どうしたの、顔赤いけど」
佐々木くんの綺麗な手が、あたしの額に優しく触れる。
もう、それはもう、溜まったもんじゃなくて。
「あ………」
ますます真っ赤になるあたしの顔に、動けなくなる体。
も、もう、限界ですあたし!
どうしよう………。
「はいはーい、ストップね」
そんなあたしに、救世主現る。
「………譲」
「な、長澤くん………!」
あたしと佐々木くんの間に割って入って、距離をとってくれた模様。
やれやれ、助かった。