甘きゅん恋愛のすすめ


「え、あ、さ、佐々木くん」


「どうしたの、顔赤いけど」


佐々木くんの綺麗な手が、あたしの額に優しく触れる。


もう、それはもう、溜まったもんじゃなくて。


「あ………」


ますます真っ赤になるあたしの顔に、動けなくなる体。


も、もう、限界ですあたし!
どうしよう………。


「はいはーい、ストップね」


そんなあたしに、救世主現る。


「………譲」


「な、長澤くん………!」


あたしと佐々木くんの間に割って入って、距離をとってくれた模様。


やれやれ、助かった。

< 190 / 272 >

この作品をシェア

pagetop