甘きゅん恋愛のすすめ


「それ、どうしたの?」


洸太くんの目線の先には先程の小包。


「あ、長澤くんがあたしと洸太くんにって」


「へえ。譲、解決したみたいだな」


「………?」


何だか嬉しそうな洸太くん。


ここはあたしが聞くことじゃないかな。
2人にしかわからないことがあるんだろうな。


「じゃあ、悪いんだけどそれ風花が持っててくれる?」


「え?いいの?」


「うん、譲にはあとでお礼言っとく。それに」


洸太くんの綺麗な顔が近づいて、ドキッとする。


「風花と一緒に帰る口実になるし」


耳元で囁いて、イタズラな瞳と目が合った。
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