甘きゅん恋愛のすすめ
「……あの、佐々木くんこれは……?」
廊下で佐々木くんに声をかけられて、手を引いて連れてこられたのは見覚えのある教室。
ーーー風紀委員会室だ。
「没収した上靴だけど、無いよりはマシでしょ」
そう言って、あたしの足に上靴を履かせていく。
そしてそれに、逆らえないあたし。
なんだろう。
みんなの前で堂々としてた佐々木くんとは違って。
今の佐々木くんは、口調も表情も柔らかい。
なんだかすごく、不思議な気分になる。