君のいる世界で夢を見る


「ただいまー…。あれ?まだ誰も帰ってないんだ」


そういえば、今日はお姉ちゃん生徒会で遅くなるって言ってたっけ。


お母さんは介護士なんだけど、今おばあちゃんのことでいろいろあって実家に帰ってるし。


私の家は、お姉ちゃんとお母さんと3人なんだ。
お父さんは私が小さい頃に亡くなったの。


だから基本的にお姉ちゃんと私2人で暮らしているようなもの。


「お姉ちゃん遅いな…」


時計を見るともう19時を廻っていた。


プルル…プルルルル


「電話?」


「もしもしお姉ちゃん?」


『陽葵?ごめんねー。会議長引いちゃってこれから帰るんだけど、病院行く準備しておいてくれない?』


「え?病院って明日なんじゃなかったの?」


『お母さんの介護士友達いたでしょう?その人の旦那さんが医者をしているらしくて特別に診てもらえるって』


「そうだったんだ。分かった」


私は準備をして家を出た。
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