Fate/Kamen Rider 『絶唱果汁戦線 オレンジ』
「貴様が神に相応しいかを、神と決別した我が見定めよう!」

 『王の財宝』から取り出される一本の鍵。

 秒単位で暗号が変わるこの鍵は、例え蔵にネズミが侵入したとしても『ソレ』を取り出すことが出来ないようになっている。

「裁きの時だ。」

 手に抱きしは神造の摂理。

 神々の母を2つに裂き、天と地を作り出した創世。

「世界を割くは我が乖離剣。受けよ!」

 その剣を中心に大気は奔流し、サーヴァント一騎が持つにはあまりに巨大な魔力が凝縮される。

「『天地乖離す開闢の星』!!!!」

 膨大なエネルギーの塊が惑星オレンジを砕かんと襲い来る。

 鎧武自体がこの星の抑止力である為、彼以外にこれを抑える者は存在しない。

「オイオイ、こんなモンぶつけられたら星が吹き飛ぶぞ!!」

【極チャージ!!一十百千万億兆無量大数フルーツバスケット!!!!】

「ぐっ……!!」

 葛葉紘汰、仮面ライダー鎧武の脳裏に浮かんだのはかつて地球と己が星に襲いかかった機械超越体メガヘクス、その惑星の質量を受け止めた際の記憶。

「おおおお!!」

 火縄大橙DJ銃大剣モードの極及びカチドキ2つのロックシードによる必殺技、更に極で呼び出せる武器全てによる追撃であっても最早、星を砕かれるのを防ぐので手一杯といった状態である。

「そんなモノか葛葉紘汰!!貴様の全力は!!!!」

 ギルガメシュ王の本気の激昂。

 彼とてヘルヘイムの実で魔力を補給したとはいえ天地乖離す開闢の星を全力で撃ち続ける事は危険極まりなく、霊基にヒビが入っても不思議ではなかった。

「まだだ……」

「まだだ……オレの……オレ達の全力は!!!!」

 コウタの雄叫びともとれる魂の声に、森の果実が次々と姿を変え彼の元に集っていく。

 多種多様な果物、1つとして同じモノが無い錠前が戦国ドライバーへとロックシードへと1つのオーバーロードへと合わさっていく。

「キミも行くのかい?」

 英雄王ギルガメシュがこの地へ降り立った時、新しき惑星は一人の英霊を召喚していた。

 この地をあの暴君から守護することが可能な唯一無二の英霊を。

「えぇ、だって私は『始まりの女』……高司舞だもの!」

 麗しき泥人形の眼前で女神は光の粒子となり、彼の元へと向かった。

 そして極とカチドキ、ヘルヘイム全てのロックシードが交ざり合い、今新たなる『果実』が生まれる。

【フルーツバースゲッド!ワコードアームズ、いざ天下!!大大大大大集傑!!!!】

 極の鎧が金色に輝き、鎧武は天下無双の勇者となる。

「ほう、それが貴様の……否、この星の意志か!!」

 火縄大橙DJ銃もまた『黄金の果実』と同色に輝き、その波動は神話の再現に食らいつく程に大きく、激しく、神々しくなっていった。

「ウオオオオオオオオオオオ!!!!!!」

「フハハハハハハハハハハハ!!!!!!」

 2つの全力はぶつかり合いの末に相殺。

 惑星の半分の大地からは水が干上がり草木は塵すらも残らず消し飛んでいた。

「ははっ……やっぱ強いな。」

「コウタ!大丈夫!?」

「あぁ、それよりも……」

「我が認めよう。ここよりこの星の創世神話は始まる。しかし……」

 満足げな英雄王は深くえぐれた地をしばらく見下ろした後に地に降り立ち、その地の神に敬意を評するようにその場の砂を掬った。

「フン、すまんな随分と貴様の庭を荒らしてしまったようだ。」

「大丈夫さ、ここの星の生物は皆『ボク』や『彼女』が守っていたからね。それにここの植物は強い……半月もあれば元の状態に戻るだろう。」

 戦いが終わったのを見越してか、エルキドゥは三人の前に姿を現す。

「フフ……気配を感じてはいたがやはりいたか。」

「ん?誰だマイ?あの……女の……ヒト?」

「コウタ、この方は…」

「やぁ新たな星の王。ボクは彼の友さ。」

「フッまぁそういうことよ。」

 かつての友は互いに笑みを交わす。

「うーん……よく分かんねぇけどまぁいいか!」

 色々と気になったが葛葉紘汰はもうツッコまないこととした。

「YA!ギルガメシュ!おひさ!」

 そしてエルキドゥの影から何故かウルクの衣装を身にまとい、軽快に、且つ蛇のようにうねりながらサガラが現れた。

「ゲ、貴様がサガラか!!」

 ギルガメシュは露骨に嫌悪感を露わにし、珍しい表情をしている。

「え?知り合い?」

「まぁまぁ落ち着いて、それよりお前さん達の力の奔流が、どうやらあちらさんに観測されたみたいだぞ?」

「どういうことだ?」

「ハァ~お前はまだまだ新米だなぁ~……いや新神米か?」

 サガラはコウタの肩をバンバンと叩く。
 テンションが異様に高く、DJ時のようになっているため大変鼻につく。

「元の世界……カルデアに帰る時が来たという事だ。」
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