あずゆづ。2

ふぎぎぎ…っと、お互いにお互いのほっぺたを引っ張り合っていると。


「…あの…わざわざ俺の前でいちゃつく必要ある?」


半ば苦笑いで、ため息交じりにそう呟いたゆうちゃん。


「…これに懲りたら、こいつに手ェ出すんじゃねーぞ悠太」


そんな彼に冷たい視線を浴びせるゆづくん。


「ちょ、ゆづくん!!」


べつに、手出すとかそんなつもりゆうちゃんには…!!

そう、抗議するつもりだった。


「…俺だったらそんな痛い思いさせないのにな」

「え」


さっきまでゆづくんに引っ張られていたほっぺたを、

やさしく愛でるように、そっと撫でてきた。


「!?!?!?」


これには声にならない声をあげるゆづくん。


「っざけんな俺だって優しいわ!!」

「そうは見えないけど」

「寝言は寝て言え!!!」

「相変わらず元気だなーゆづ」

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