あずゆづ。2

…やだ…。

……やだ…!!!


「……」

「……っ」


ばちんと、ゆづくんの瞳とぶつかった。

ゆづくんの表情は無表情で

それが余計に、こわかった。


…すると。


「…そーかよ」


突然口角を上げて微笑んだ。

…まるで悪魔の微笑みだ…!!


「じゃ」

「っ」


今度はゆづくんが私の手をつかみ、自分の方へぐっと引っ張った。

そして、力強く私を抱きしめるゆづくん。


「こいつ泣かしていいの、俺だけだから」

「……!?」


―――ハイ!?



< 25 / 167 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop