あずゆづ。2
…やだ…。
……やだ…!!!
「……」
「……っ」
ばちんと、ゆづくんの瞳とぶつかった。
ゆづくんの表情は無表情で
それが余計に、こわかった。
…すると。
「…そーかよ」
突然口角を上げて微笑んだ。
…まるで悪魔の微笑みだ…!!
「じゃ」
「っ」
今度はゆづくんが私の手をつかみ、自分の方へぐっと引っ張った。
そして、力強く私を抱きしめるゆづくん。
「こいつ泣かしていいの、俺だけだから」
「……!?」
―――ハイ!?