あずゆづ。2
振り回され
*優樹side*



意味分かんない!!

もう知らない!!!


とか思ってんだろうなー、なんて思いながら


屋上から大股で出て行く梓の背中を見つめていた。


「…チッ」


やりきれない苛立ちに俺は舌打ちをして仰向けになった。


今日の空には雲一つなくて

まるで目の前に海でも広がってるんじゃないかってくらいには

青く澄んでいるものだった。



「はーーー……」



自分でも驚くほど長いため息が出る。



……梓は最近、綺麗になった。



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