あずゆづ。2
ジャージ
***

みなさんこんにちは。

和泉 梓です。


「あず~」

「何ひより?」

「せりゃ!!」

「ぅひゃあ!!!」


ひよりのもつホースから、冷たい水が噴射され私の背中に直撃する。


「あっははびしょ濡れ~!!」

「やったな!!」


私はさっきまで床をこすっていたブラシの先をひよりに向ける。


「うわっ、近寄らないで!!!」


そう言ってすたこらと逃げていくひよりに舌をべっと出した。


「おら」

「あいたっ」


その時、キレのあるチョップを後ろからくらう私。

見れば、体育着を肩までまくって私と同じブラシを持ったゆづくんが、

機嫌悪そうに表情を歪めて私を見下ろしていた。



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