あずゆづ。2
「いいからその犯人教えろよ」
ぶっ殺す…!!!
「そんなに焦らないで?」
そっと肩に手を置いてきたそいつは、続けた。
「私と付き合う?ならやめさせてあげてもいいわよ?」
「死ね」
ふざけるな
……ふざけんな…!!!
殴ると決め拳を握ったその時だった。
―――ガタンッ
「「!?」」
誰かが外から第三会議室のドアを開こうとしたのようで、音が響いた。
しかし、俺が内側から鍵をかけているので開くことはない。
「……あれ? おかしいなあ…」
「……っ!!?」
―――梓…!?