いじめっ子には愛の鉄槌を
そんな中、珍しくあたしたちのデスクまでやってきた部長。
ピシッとスーツを着て、白髪交じりの髪を整えて、出来るオーラ満載だ。
そんな部長が淳太君に聞く。
「今井君、いよいよ来月からだな」
「はい」
「そろそろ送別会も開かないと」
「ありがとうございます」
部長はそれだけ告げて、あたしたちに背を向けて去っていった。
そんな部長の背中を見ながら、その言葉を反芻していた。
……送別会?
送別会って何?