いじめっ子には愛の鉄槌を




そんな淳太君の反応が素直に嬉しくて、もっといいところを見せてぎゃふんと言わせてやろうなんて思って、あたしは得意げに料理の腕を披露する。

そのたびに、



「のび華、こんなマイナーな調味料使うのかよ」



「お前、職人かよ」



「すげー。マジで美味そうだ、のび華のくせに」




のび華のくせには余計だ。

だけど淳太君の意外な反応にまんまと乗せられてしまったあたしは、出来上がった料理をダイニングテーブルに運ぶ。

それはまるでフランス料理のフルコースのようで。

やってしまったと思った。


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