いじめっ子には愛の鉄槌を
結局、赤木さんも言い過ぎたと告げ、フロアから出て行ってしまった。
そんな赤木さんの後ろ姿を見ながら、あたしももっと頑張らなきゃいけないと思った。
東大という名が重くのしかかっても、それに負けないくらい出来る女になりたい。
そして、赤木さんにも認めてもらって……淳太君にだって認めてもらいたい。
「藤井さん、気にしなくてもいいのよ」
赤木さんの姿が消えてから、前のデスクの素敵先輩鮎川さんが気にかけてくれる。
彼女だけじゃない。
「そうそう。赤木さんの新人いびり、酷いからな。
去年は赤木さんのせいで、二人も辞めたぞ?」
「赤木さんが指導者で、藤井さんかわいそうだよ」
四方八方からそんな声が上がって、正直ホッとした。
みんな、あたしが社会人デビューだからって馬鹿にしないんだ。
あたしが東大だからって色眼鏡で見ないんだ。