いじめっ子には愛の鉄槌を
「今日、合コン行くんだけど、桃華もどう?」
「えっ!?あたしでいいの?」
思わず聞いてしまった。
あたしみたいな今日からデビューした人間が、いきなり合コンなんかに行っても大丈夫だろうか。
だけど梨乃はいいのいいのと笑っている。
「だって今日の桃華、すごく可愛いよ?
昨日も言ったよね。
桃華、綺麗な顔立ちしているんだから自信持ちなよ!」
梨乃の言うことが本当ならすごく嬉しい。
綺麗な顔立ちしているなんて、初めて言われたよ。
だけど、確かに今日のあたしはいつもののび華とは違う。
いきなりいい男性は見つからないだろうが、物事はいい方向に行っているはず!
そんな気がしていた。