もう一度、名前を呼んで2
「なんで龍毅って髪の毛赤なの」
「あ?」
「最初に会った時からずっと赤だよね」
そうだ。今はもう見慣れてしまって何も思わなくなっているけど,結構な頻度で染め直してまでその赤い髪を保ってる。何か理由があるのかな。
「…おめー俺に興味あんの?」
「は?」
えっなに?
「そ~んなにしりてぇか~しょうがねえなぁ~」
にやにやしながら龍毅は笑っている。何!?そんなつもりじゃなかったんだけど!!
「はははは!!なんだその顔!別にすげー理由なんかねえよ。赤い方が強そうだろ?」
「そんなに笑わなくてもいいじゃん!」
「おめーのそのなげー髪も赤くしてやろうか?」
「龍毅が言うと物凄く不穏な感じになるね」
「うるせえなチビ」
「龍毅がデカいんでしょ!!」
それにしても強そうだから赤か…コイツ単純だな…
「失礼なこと考えてる顔してんじゃねえぞ」
「ぎゃっ!」
パシャっと水をかけられた!最悪!顔濡れたじゃん!!
「…おめーすっぴん?」
「急になに。そうだけど?」
「ふーん。ガキみてえな肌だなーと思って」
「なんでそう言い方になるの???」
なんで喧嘩吹っ掛けるかな??普通に肌綺麗だねって言えないのか!?
「お前ってホントに頭のてっぺんから指の先までガキみてーだな」
「もう!ガキじゃないもん!」
浮輪に摑まるあたしの手をしげしげと眺めながら言われた。
ううう…手が小さいのもコンプレックスなのに!
「悪かったね!ガキみたいで!」
拗ねてやる!泳げないから龍毅を置いて帰ったりはしないけどさ!
「別に悪いとは言ってねえよ」
「……」
……へらへらしてない龍毅ってなんだか見慣れなくてやりにくいなあもう。
「ねえ,むこうまで連れてって」
「お前浮輪してんのに泳げねえのかよ」
「泳げない」
鼻で笑われた!仕方ないじゃん!ちゃんと泳げるようになる前にアメリカいったもん!
「つかまっとけ」
「はーい」
浮輪のひもを引いて難なく岸まで連れて行ってくれた。
意外と頼りになるじゃん。
「ありがとう」
「おう」
舜くんたちのビーチバレーもいったん休憩にするらしく,あたしたちは砂浜に座り込んだ。