クールな公爵様のゆゆしき恋情 外伝 ~騎士団長の純愛婚~
「グレーテは赤が似合いますね」
「えっ?」
「これは私から贈らせていただきます」
まさかリュシオンの口からそんな言葉が出て来るとは思わなかった。
「でも……そんなの悪いわ」
口先では遠慮をしたけれど、内心とても嬉しい。
リュシオンの色に合わせたリボンを似合うと言われ、更にプレゼントを申し出て貰ったのだ。
舞い上がってどきどきしてしまう。
「以前から何か贈りたいと思っていたのです。どうか受け取ってください」
リュシオンが穏やかに言う。
私は、胸をときめかせながら、頷いた。
太陽が傾き、城に帰る時間になった。
名残惜しさを感じながらアトレゼの街を後にする。
手にはリュシオンに買って貰ったリボンの入った袋がある。
私の一番の宝物になった。
薄い桃色のリボンがかかったその袋を見ると、つい顔が緩んでしまう。
「どうかしたのですか?」
隣を歩いていたリュシオンが不思議そうに言う。
「今日は楽しかったなと思って」
そう言うとリュシオンも優しい笑顔になった。
「そうですね。私も楽しかったですよ」
「本当?」
「また来ましょう。休みが取れるように頑張ります」
「……もちろんよ!」
凄く嬉しくなってリュシオンの腕にしがみつく。
苦笑いしながらもリュシオンは受け入れてくれる。
幸せに包まれながら、アンテス城への岐路を進んだ。
「えっ?」
「これは私から贈らせていただきます」
まさかリュシオンの口からそんな言葉が出て来るとは思わなかった。
「でも……そんなの悪いわ」
口先では遠慮をしたけれど、内心とても嬉しい。
リュシオンの色に合わせたリボンを似合うと言われ、更にプレゼントを申し出て貰ったのだ。
舞い上がってどきどきしてしまう。
「以前から何か贈りたいと思っていたのです。どうか受け取ってください」
リュシオンが穏やかに言う。
私は、胸をときめかせながら、頷いた。
太陽が傾き、城に帰る時間になった。
名残惜しさを感じながらアトレゼの街を後にする。
手にはリュシオンに買って貰ったリボンの入った袋がある。
私の一番の宝物になった。
薄い桃色のリボンがかかったその袋を見ると、つい顔が緩んでしまう。
「どうかしたのですか?」
隣を歩いていたリュシオンが不思議そうに言う。
「今日は楽しかったなと思って」
そう言うとリュシオンも優しい笑顔になった。
「そうですね。私も楽しかったですよ」
「本当?」
「また来ましょう。休みが取れるように頑張ります」
「……もちろんよ!」
凄く嬉しくなってリュシオンの腕にしがみつく。
苦笑いしながらもリュシオンは受け入れてくれる。
幸せに包まれながら、アンテス城への岐路を進んだ。