捨てられた町
約束
それから僕とカエルは、丘の上へと向かっていた。


僕がこの町へ来たあの場所だ。


太陽はとっくに落ちていて周囲は真っ暗になっている。


「僕が町へ戻れば、カエルは1人になるんじゃないの?」


「そんなことはない。ルキのおかげで俺にも沢山の友人ができたからな」


「僕はなにもしてない」


「いいや、お前はここへ来て少しは変わった。少なくても人の言葉に耳を貸すようになった」


そう言われて僕は笑った。


「そうかもしれないな」
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