捨てられた町
そう言ってから、目が覚めた時にマヤさんの事を覚えているかどうか不安になった。


できれば覚えていたいな。


怪物やカエルのことは忘れてしまってもいいから。


「ここが私の家」


そう言い、マヤさんは何もない場所で突然立ち止まった。


そこは森の真ん中で大きな岩の洞窟があるくらいだった。


「どこに家がるんですか?」


僕はそう聞いて周囲をキョロキョロと見回した。
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