Eternal Triangle‐最上の上司×最上の部下‐[前編]完
「…けど村瀬ここからいなくなっていいんですか? 困りません?」
ふと…
福嶋くんが西崎さんと柏田さんにたずねる。
さっきまでの意地悪な感じはなく、気遣わしげな感じに聞こえた。
「俺はともかくとして、コイツこんな顔してるから結構濃い常連客いますよ?」
…? こんな顔…?
あたしは突っ伏していた顔を上げる。
福嶋くんはちらっとあたしを窺い、底意地悪く口角をつり上げた。
「なんたってコイツ……ウチの店が誇る、ひとりA●B48ですから」
「は?!」
福嶋くんはあたしの反応にしたり顔。
何なのよ、そのひとりA●B48って!
どこで言われてたの!?
初めて聞いたんだけど?!
福嶋くんの瞳が愉しげに細められる。
――ほんと、どこまでも意地が悪いっ!!
ますます福嶋くんに対して嫌悪感を抱いてしまう。
キッと睨みつけると、ふいに福嶋くんの指先が顎に触れた。
くいっと顎を持ち上げられる。
「!」
なななな何っ////!?
うろたえるあたしをまっすぐ捉らえる妖艶な眼差し。
どきっと心臓が大きく飛び跳ねた。