Eternal Triangle‐最上の上司×最上の部下‐[前編]完
「――おい」
村瀬にいちばん馴れ馴れしく触っていた男の肩をつかむ。
「あ? 何だよテメェ。触んじゃねーよ!」
ばっと肩をいからせて俺の手を振り払う。
「…触んじゃねぇ? …それ俺のセリフなんだけど」
「はぁ? 何言ってんだテメェ」
「あのさ、コイツ。――俺の女」
ナンパ男の手から村瀬の身体をムリヤリ引きはがす。
反動でよろめいた村瀬の肩をしっかりと抱いてナンパ男たちを威嚇するように睨んだ。
そして…
「…ヒトの女に何ナメた真似してんだよっ!!」
ドガッ…
「はぅ―――…っ…」
村瀬にいちばん馴れ馴れしく触っていた男の股間を思いきり蹴りつけた。
男は苦悶のうめき声をあげて熱い砂の上に倒れ込む。
「お…おい、大丈夫かっ」
「テメェ何しやがんだよ!」
残った2人のうち1人が勇敢にも立ち向かってきたけど、そいつも同じように股間を蹴りつけて砂の上に沈めた。
さて、残る1人は…
「あのさ〜俺、キックボクシングやってんだよね? お前も一生オンナ抱けないカラダになりてぇ?」
「ひっ…ひぃぃぃぃ〜〜〜〜」
最後の1人は俺に恐れをなして仲間を置いて逃げ去った。
ぶっ…だせぇ。
キックボクシングとかハッタリだっつーの。
「…大丈夫か?」
危機が去って問いかけると、村瀬は顔を真っ赤にしたままコクコクと黙ってうなずいた。
やべ…まだ肩抱いたままだった。
慌てて手をどける。
すると…
ドサッ…
村瀬が膝から崩れ落ちて砂の上に倒れた。
「――! 村瀬!?」
ぐったりしている村瀬を抱き抱える。
熱っ…
コイツ、まさか…
「村瀬! おい村瀬! しっかりしろ!!」