Eternal Triangle‐最上の上司×最上の部下‐[前編]完
「なんだ…もう老眼かと思っちゃいました」
「はあっ? 誰が老眼だよっ!」
「ひぁっ」
ぐいっと頭を押しやられる。
「――…もー何するんですか〜」
乱れた髪を手ぐしで梳きながら仏頂面で西崎さんを見つめると、
西崎さんは目を細めてふっと笑った。
「2ヶ月離れてたけど、やっぱ変わんないな、お前」
温かみのある眼差しが懐かしくて目を逸らすことができない。
「なんかさ、お前がいなくなって毎日張り合いがないんだよな」
「えっ?」
「冗談でもイヤミとか言ってくるやつ他にいないし。俺、お前とこうやってふざけあっていた時間、結構好きだったのかも」
「西崎さん…」
あたしも…
こうやって西崎さんとふざけあう時間が大好きでした。
久しぶりの感覚に胸がときめいてしまう。